-
第三十四回 学びからの行動
どうする形であれば、カナダという異国においてビジネスを組み立てることが出来るのか? 結構これは頭を悩ませる課題であり、その突破口を見つける為に色々な資料を読み漁る。 では私がどうしたのか、結論を先に言っておこう。 「日本…
-
第三十三回 逆さにした時、見える絵は何か?
「海域」「地理」とキーワードを説明してきたが、最後の「文化」については理解しやすい観点であろう。 やはり日本食の特徴としては「生食」、特に魚における生食である。 その生食文化がある程度浸透し、文化が発展しつつあるエリアで…
-
第三十二回 美味しい魚は美味しい餌を食べる
太平洋産の魚種において、バンクーバーやシアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスといった北米海域の優位性は高い。 翻って、南アメリカに関してはペルー・チリ等の海域も魅力的な部分は多いが、治安面や距離、つまり「日本との距離」…
-
第三十一回 海と海洋と海域
水産ビジネスの組み立てにおいて、「両軸の関係性」「相互補完のモデル」というキーワードが大切になる。 かみ砕いて表すと、「輸出・輸入できる環境が整う場所」という事であり、それは「産地であり消費地である」とう言葉にも置き換え…
-
第三十回 絡まる要素
魚を輸出するという観点においても、どの魚をどう発信していくのか、迷いと不安が生じてしまい、地域の美味しいものではなく、「日本で売れているもの」=「日本で既にコモディティ化が進んでいる商品」を販売促進してしまう傾向が強いよ…
-
第二十九回 刺身パンは美味しいのか?
さて、ここまでは私自身が「疋田拓也」を彼と表現し、幼少期から築地前編である鮮魚セリ人時代、そして築地後編となる貿易を中心とした商社業務時代についてと話が移り変わってきた。 そこで、日本から魚を輸出するという事を主題に「世…
-
第二十八回 移り変わる
私の2021年5月現在の業界環境における考え方としては、「あまり1つの事業だけを大きくし過ぎない。費用を分散する意味を込めて、小さい事業を組み合わせる。そして最終利益を最大化させる」を暫定的正解としている。 拡大はコスト…
-
第二十七回 正しいから正しいを選ぶ難しさ
関係性の副産物(大使館交流会で直接的には売上や利益に繋がらないが、結果として機略縦横の働きをする)が帰国後の活動を通じて多く見受けられた。 一社ずつの議事内容は掲載することは出来ないが、結論として「世界に築地を自分が売り…
-
第二十六回 得られるものは利益だけではない
貝類買付において難しいことは、中国産アサリは日本向けに輸出できるが北朝鮮産アサリは輸出出来ないことだ。 ただ、先述のように漁獲海域は非常に隣接しており、その線引きを厳格に行うことが求められる。 北朝鮮産は中国産に比べて安…
-
第二十五回 最前線の現場
「築地を世界に売りに行く」という象徴的キーワード。 そこからの思考回路はシンプルであった。 まずは誰がどのように売りに行くのかという点である。 2016年から2018年にかけて「築地を世界に売りに行く」を基軸として、海外…