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  • 第十三回 暗夜航路

    一年分を在庫し、一番高い需要期に販売する形である。 「在庫が悪とする鮮魚部と、在庫が良となる塩冷部」その考え方を一つに注目してみても正反対であり、そのような異なる性格を社内に抱えている企業にまだまだ自分としては学ぶ余地を…

  • 第十二回 分岐点

    築地市場では毎日20億円の水産物が取引され、取扱魚種は450種類も及ぶ。 勿論、全ての取引情報が手元に集まり、仕訳整理するまでは言わないが、かなりの生データーを毎日大量に処理する。 数魚種のプロフェッショナルになるセリ人…

  • 第十一回  活路

    「死ぬこと以外、大したことではない」そこからの彼は生き方が変わった。 日々の過ごし方が変わる事で、結果も変わる。 闘うことでしか、前には進めない。 何を見ても、何を感じても、これから何を探すとしても..何を残し、何を捨て…

  • 第十回  起死回生

    深い絶望と強い自己嫌悪に襲われる。 言葉を敢えて選ばないとすれば、「もう俺は障害者なのか・・・」そんな気持ちでしかなかった。   「右内耳層破裂症」、三半規管の障害により、平行感覚が麻痺し眩暈・頭痛・耳鳴りを引…

  • 第九回  自信喪失

    「何が違うんだろう。どこを見てるんだろう。」彼の疑問に上司はただひたすら、行動のみでしか教えようとしなかった。 「俺の魚を見ろ」そういう強い雰囲気だけが伝わってきていた。   朝0時半出社の生活が続き、1年半が…

  • 第八回  現場力

    彼は、自らの視座を「現場」に置く意味を「強み・差別化」へと将来活用していくことになる。 毎週の漁業研究において、彼は現場というものの重要性・変動性・非効率性に気が付き、現場での意味合いをより深く考えるようになった。 &n…

  • 第七回  自分軸

    「全ては漁獲時に決まっている」ということだ。 言い換えるならば、「魚は現場での取り扱いで、その後の品質が全て決まってしまう」ということであり、鮮度に対してどれだけ注視出来るかが着荷状態を大きく変える。 彼は、自らの視座を…

  • 第六回  3つ目の出会い

    漁獲1回に対して、食べられるのに捨てられている魚が予想以上にいる。 どうすれば、こういう不遇な魚たちを減らすことが出来るのだろうか。 毎週のように都内から伊豆半島まで通い、漁師と苦楽を共にし、暑い日も寒い日も漁に同行、彼…

  • 第五回  2つ目の出会い

    幅広い専攻をする過程で、彼が一番興味を持った分野は「漁業学」であった。 そして、ここでの視座が彼にとっての3つ目の出会いを創る。 1つ目の出会いである「ネンブツダイ」、2つ目の出会いである「漁業学」となるが、この広きに渡…

  • 第四回  学びの方向

    時は進み、彼は東京渋谷にある都立広尾高校・普通科に入学する。 高校1年に「小型船舶操縦士4級」、次いで高校3年「小型船舶操縦士1級」を取得する。 共に最年少枠での合格となった。   大学進学にあたり、彼は迷うこ…