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  • 第二十四回 見えている事と見えていない事

    生物多様性を理解し、未利用資源を活用し、地場に貢献出来るような仕組みを現地(海外拠点)に構築する。 「築地を世界に売りに行く」という姿勢は、その成果物(水産物そのものや水産物加工品)を販売するという事に限らず、日本が持つ…

  • 第二十三回 最初が最後

    アラスカでの主要産地を視察すること数十か所。 車やセスナの移動を重ね、色々なことが見えてきた。 そして、サケ魚種中心の漁獲=主要収益をサケ事業で賄っている経営方針の企業がほとんどで生態系多様性をほとんど視野に入れていない…

  • 第二十二回 常識の定義

    当時、会社の方針でイクラ事業を伸ばすという方針の中、それに沿う形で私が北海道モノと海外モノの取扱強化していたわけだ。 では、その転機のきっかけとなるアラスカ出張とはどんなものであったのか。 もう少し紐解いて共有をしたいと…

  • 第二十一回 それがこうなる

    「物流拠点」となれば、どうなるだろうか?答えは簡単である。 買い手としては「1円でも安く、1秒でも早く、その場を通過して欲しい」という事だ。 ここで少し市場での物流とそれに関係する利益構造について共有しておこう。 可視化…

  • 第二十回 過去の成功体験は現在の失敗要因

    プレイヤーとしては優秀であったかもしれないが、マネージャーとしては優秀ではない。 彼の所属する会社もこれに漏れず、そういった悪社内環境が多発していた。 加えて、市場へ期待される機能性も時代により変化してきた。 そもそもの…

  • 第十九回 中にいると見えない事

    市場流通は「なし崩し的」に機能が変化し、入場業者もより均一的な規格を欲しがり、それに対応する形で各産地漁師も同じような魚種中心で漁獲を行うようになる。 誰しもが右に倣えの状態を彼のような存在が疑問を抱くことに時間は掛から…

  • 第十八回 変化をするのか、変化をさせられるのか

    2014年3月1日に長女海里が誕生し、家族という意味をより深く考えるようになる中で、仕事も順調に拡大を重ねる。 アラスカ・カナダへの鮭鱒類買付視察や中国への加工工場視察等、これまでの築地セリ人としての範疇を越え、新たな領…

  • 第十七回 人生の歩み方

    無秩序に存在する一つ一つの知識やヒントを収集し、それを意味付け、結び付けを行い、仮定からの実践、実践からの確認、結果からの改善、また仮定実践へと移していく。 とにかくこの繰り返しを短期間に何度も行い、それを社内施策として…

  • 第十六回 自分の立ち位置

    イクラの味付けの濃い薄いから始まり、化粧箱のデザインについて、販売の仕方についてまで社内共有することで、彼は後援者を次第に増やしていった。 最終的には一人で売ることには変わりないが、この事業を共有する人が増えることで彼は…

  • 第十五回 誰しもが持っている気持ち

    一人だけ燃え続けることは容易ではなかった。 周りのマイナスオーラは容赦なく彼のプラスをかき消す。 それでも彼は自分が燃えることで変わる未来を信じていた。 高いモチベーションを維持し続け、いつか周りの人にも熱さが伝染するこ…