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  • 第十六回 自分の立ち位置

    イクラの味付けの濃い薄いから始まり、化粧箱のデザインについて、販売の仕方についてまで社内共有することで、彼は後援者を次第に増やしていった。 最終的には一人で売ることには変わりないが、この事業を共有する人が増えることで彼は…

  • 第十五回 誰しもが持っている気持ち

    一人だけ燃え続けることは容易ではなかった。 周りのマイナスオーラは容赦なく彼のプラスをかき消す。 それでも彼は自分が燃えることで変わる未来を信じていた。 高いモチベーションを維持し続け、いつか周りの人にも熱さが伝染するこ…

  • 第十四回 出来ない理由は自分のせい

    「これを俺が売るのか…」絶望的な数量と品質。 気持ちはどんどん沈んでいった。 そもそも、自分の意志で仕入をしたものでもないし、自分の責任でもないものを何で俺が頑張って売らなければならないんだ。 そんな荒んだ気持ちが溢れて…

  • 第十三回 暗夜航路

    一年分を在庫し、一番高い需要期に販売する形である。 「在庫が悪とする鮮魚部と、在庫が良となる塩冷部」その考え方を一つに注目してみても正反対であり、そのような異なる性格を社内に抱えている企業にまだまだ自分としては学ぶ余地を…

  • 第十二回 分岐点

    築地市場では毎日20億円の水産物が取引され、取扱魚種は450種類も及ぶ。 勿論、全ての取引情報が手元に集まり、仕訳整理するまでは言わないが、かなりの生データーを毎日大量に処理する。 数魚種のプロフェッショナルになるセリ人…

  • 第十一回  活路

    「死ぬこと以外、大したことではない」そこからの彼は生き方が変わった。 日々の過ごし方が変わる事で、結果も変わる。 闘うことでしか、前には進めない。 何を見ても、何を感じても、これから何を探すとしても..何を残し、何を捨て…

  • 第十回  起死回生

    深い絶望と強い自己嫌悪に襲われる。 言葉を敢えて選ばないとすれば、「もう俺は障害者なのか・・・」そんな気持ちでしかなかった。   「右内耳層破裂症」、三半規管の障害により、平行感覚が麻痺し眩暈・頭痛・耳鳴りを引…

  • 第九回  自信喪失

    「何が違うんだろう。どこを見てるんだろう。」彼の疑問に上司はただひたすら、行動のみでしか教えようとしなかった。 「俺の魚を見ろ」そういう強い雰囲気だけが伝わってきていた。   朝0時半出社の生活が続き、1年半が…

  • 第八回  現場力

    彼は、自らの視座を「現場」に置く意味を「強み・差別化」へと将来活用していくことになる。 毎週の漁業研究において、彼は現場というものの重要性・変動性・非効率性に気が付き、現場での意味合いをより深く考えるようになった。 &n…

  • 第七回  自分軸

    「全ては漁獲時に決まっている」ということだ。 言い換えるならば、「魚は現場での取り扱いで、その後の品質が全て決まってしまう」ということであり、鮮度に対してどれだけ注視出来るかが着荷状態を大きく変える。 彼は、自らの視座を…