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  • 第十一回  活路

    「死ぬこと以外、大したことではない」そこからの彼は生き方が変わった。 日々の過ごし方が変わる事で、結果も変わる。 闘うことでしか、前には進めない。 何を見ても、何を感じても、これから何を探すとしても..何を残し、何を捨て…

  • 第十回  起死回生

    深い絶望と強い自己嫌悪に襲われる。 言葉を敢えて選ばないとすれば、「もう俺は障害者なのか・・・」そんな気持ちでしかなかった。   「右内耳層破裂症」、三半規管の障害により、平行感覚が麻痺し眩暈・頭痛・耳鳴りを引…

  • 第九回  自信喪失

    「何が違うんだろう。どこを見てるんだろう。」彼の疑問に上司はただひたすら、行動のみでしか教えようとしなかった。 「俺の魚を見ろ」そういう強い雰囲気だけが伝わってきていた。   朝0時半出社の生活が続き、1年半が…

  • 第八回  現場力

    彼は、自らの視座を「現場」に置く意味を「強み・差別化」へと将来活用していくことになる。 毎週の漁業研究において、彼は現場というものの重要性・変動性・非効率性に気が付き、現場での意味合いをより深く考えるようになった。 &n…

  • 第七回  自分軸

    「全ては漁獲時に決まっている」ということだ。 言い換えるならば、「魚は現場での取り扱いで、その後の品質が全て決まってしまう」ということであり、鮮度に対してどれだけ注視出来るかが着荷状態を大きく変える。 彼は、自らの視座を…

  • 第六回  3つ目の出会い

    漁獲1回に対して、食べられるのに捨てられている魚が予想以上にいる。 どうすれば、こういう不遇な魚たちを減らすことが出来るのだろうか。 毎週のように都内から伊豆半島まで通い、漁師と苦楽を共にし、暑い日も寒い日も漁に同行、彼…

  • 第五回  2つ目の出会い

    幅広い専攻をする過程で、彼が一番興味を持った分野は「漁業学」であった。 そして、ここでの視座が彼にとっての3つ目の出会いを創る。 1つ目の出会いである「ネンブツダイ」、2つ目の出会いである「漁業学」となるが、この広きに渡…

  • 第四回  学びの方向

    時は進み、彼は東京渋谷にある都立広尾高校・普通科に入学する。 高校1年に「小型船舶操縦士4級」、次いで高校3年「小型船舶操縦士1級」を取得する。 共に最年少枠での合格となった。   大学進学にあたり、彼は迷うこ…

  • 第三回  命との接し方

    「新鮮な魚は臭くない」その短い言葉は彼の中に長く留まり続ける。 弱冠5歳、こうして今に続く“”疋田拓也“”としての原型が形成された。   「おいしいいー!!」魚を食べて、初めて感じた気持ちだ。 魚ってこんなに美…

  • 第二回  運命の一匹

    この日が人生にとって大きな転機になるとは、彼も含めて誰も知らなかった。 しかし、振り返ってみれば「疋田拓也」としての人生を決めたのは紛れもなく、初めて釣った1匹の「ネンブツダイ」だった。   「おお!釣れてる!…